概要
『地図学の聖地を訪ねて』は,新たなスタイルの「地形図ぶらり旅」入門書です。 日本経緯度原点・日本水準原点など地図を作る上で重要な場所や,扇状地・河岸段丘など地理教科書でよく取り上げられている場所を「地図学の聖地」と名付けました。そして,著者が実際に訪れた現地の様子を,豊富な地形図・カラー写真とともに紹介しました。
『地図学の聖地を訪ねて』は,新たなスタイルの「地形図ぶらり旅」入門書です。 日本経緯度原点・日本水準原点など地図を作る上で重要な場所や,扇状地・河岸段丘など地理教科書でよく取り上げられている場所を「地図学の聖地」と名付けました。そして,著者が実際に訪れた現地の様子を,豊富な地形図・カラー写真とともに紹介しました。
本書の前半(第1部)では,日本経緯度原点や日本水準原点など「地図測量の聖地」といわれる場所を幅広く取り上げました。さらに,本書の後半(第2部)では,高校の地理の教科書や地図帳に出てくる地図を分析し,教科書や地図帳で取り上げられる頻度の高い,代表的な地形や村落形態などがみられる場所を「地理教科書の聖地」と名づけました。
それゆえ本書は,地図や地図学が好きな人,高校の地理の先生や高校生にも興味を持って読んでいただけると思います。上述したように授業の小ネタとしても使えますし,自分の持っている地図学の知識を確認するのにも使えると思います。また,「高校の地理の教科書や地図帳に出てくる地図の現場がこうなっている」という副読本的な使い方もできると思います。このような書籍はこれまでにないので,希少価値があると考えています。
本書を読んで,読者の皆さんが「地図学の聖地」に興味を持っていただけたなら,ぜひ本書を携えて現地を訪れてみていただければ幸いです。それが,著者たちにとっての一番の喜びであります。
(編者:松山 洋)
執筆者(掲載順):松山 洋,川原 一洋,齋藤 仁,西峯 洋平,藤塚 吉浩,山田 浩久,大西 宏治