全国地理教育学会第9回地理教育基礎巡検のお知らせ
2012年1月11日
全国地理教育学会巡検委員会では、教育現場の実践に寄与すべく、地域の理解を深めることを目的と した地理巡検を、2007年11月から2011年6月まで合計8回実施してきました。この地理教育巡検は、学校教育において行われる「地理教育巡検」をよ り効果的に実施できるようにするための基礎的研究として行っている巡検で、「地理教育基礎巡検」とも称すべき性格を持つものであります。巡検委員会では、 第7回の巡検(2010年5月実施)まで「地理教育巡検」と称してきましたが、“本来の地理教育巡検”(注:当学会ホームページ「ワンポイント巡検」をご参照ください)と混同される恐れがあるため、新たに「地理教育基礎巡検」(略称、基礎巡検)という概念・用語に改めたうえで、第8回の巡検(2011年6月実施)から「地理教育基礎巡検」と称することにしました。
第9回地理教育基礎巡検では、東京都千代田区を事例に地歴融合の立場から、江戸城の成立と地形との関連、靖国神社の成立とゆかりの人物の銅像が建っ ている背景、土地利用の歴史的変遷などを、現地を歩きながら考察していきます。会員・非会員、地理プロパー・非地理プロパーを問わず、ご参加をお待ちして おります。
- 1.開催日:
- 2012年2月26日(日) (雨天決行)
- 2.場所:
- 東京都千代田区
- 3.テーマ:
- 東京都千代田区(靖国神社・北の丸公園・旧江戸城界隈)の地歴巡検
- 4.視点:
- ○皇居西北の麹町台地東端の地形とその土地利用の性質(江戸城に隣接した内濠と外濠の間にあった旗本屋敷跡に多くの女子校が立地)
- ○靖国神社の成立過程とその意味
- ○歴史上の人物(東郷平八郎・国木田独歩・大村益次郎・品川弥二郎・大山巌・大隈重信・和気清麻呂・平将門など)ゆかりの地
- ○麹町台地東端の江戸城築城の過程とその立地の意味
- 5.集合:
- 13時00分 東京メトロ「市ヶ谷」駅A3出口(靖国通り沿いにあります)
- →最寄り駅はJR・東京メトロ有楽町線・南北線・都営地下鉄新宿線の「市ヶ谷」駅です。なお、JR「市ヶ谷」駅には、総武線の各駅電車だけが停車します(中央線の快速電車は停車しませんので、ご注意ください)。
- 6.解散:
- 17時00分(予定) (JR「東京駅」前)
- 7.案内者:
- 寺尾隆雄(大妻中学高等学校)
- 8.連絡先:
- junken[アット¥_¥マーク]jageoedu.jp
- 9.コース:
- 東京メトロ「市ヶ谷」駅A3出口〜二七通り〜東郷公園(地形:麹町台地の尾根の部分から谷の部分を観察)〜大妻中学高等学校(津田塾大学の前身女 子英学塾跡)〜国木田独歩邸跡〜大妻体育館(一番町教会跡)〜大妻女子大学(旗本佐野善左衛門邸跡)〜御厨谷坂(地形:大妻通りが麹町台地の尾根の部分と 谷の部分をクロスする軍用道路であったことを確認)〜和学講談所跡〜靖国神社(練兵館跡・大燈籠・大村益次郎像・大鳥居・競馬場跡・靖国神社式狛犬)〜九 段坂(地形と九段の名前の由来を説明)〜千鳥ヶ淵・牛が淵(溜池とともに江戸の水源)〜常灯明台・品川弥二郎像・大山巌像〜北の丸公園(田安門=桝形門・ 御三卿田安家、清水家跡、日本武道館・吉田茂像・清水門)〜千代田区役所・千代田図書館(竹橋事件ゆかりの地・旧大隈重信邸跡)〜東御苑(江戸城天守台 跡・石室・松の廊下跡・富士見櫓=静勝軒跡・大番所・同心番所・大手門、地形:江戸城が麹町台地の東端に築城されていることを確認)〜和気清麻呂像〜将門 の首塚〜新丸ビル〜JR「東京」駅前