日本社会科教育学会 第62回全国研究大会(東京大会)のご案内(1次案内)
2012年7月19日
ご案内のように,第 62 回全国研究大会を東京学芸大学で開催する運びとなりました。これからの社会科について様々な角度から議論される場になることを期待しております。多くの方々にご参加いただきますようご案内申し上げます。
1.主催
日本社会科教育学会 日本教育大学協会社会科部門
2.共催
東京学芸大学
3.後援
東京都教育委員会 小金井市教育委員会 国分寺市教育委員会 小平市教育委員会 (申請中)
4.会場
東京学芸大学(〒184-0015 東京都小金井市貫井北町 4-1-1)
5.期日
2012(平成 24)年 9 月 29 日(土)・30 日(日) ※ 関連行事は 28 日(金)
6.日程
- 9月29日(土)
8:40〜9:30 受付
9:30〜12:00 自由研究発表Ⅰ
12:00〜13:00 昼食評議員会
13:00〜16:00 シンポジウム
16:00〜17:00 総会
17:30〜19:30 懇親会(大学生協)
- 9月30日(日)
8:30〜9:00 受付
9:00〜12:00 自由研究発表Ⅱ
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:30 課題研究
7.シンポジウム
テーマ : 「リスク社会における社会科のあり方(存在意義)を考える」
既存の科学的知見では「予想さえしなかった」,あるいは「想定外」といわれる危機(薬害問題,鳥インフルエンザ,口蹄疫,BSE,ダイオキシン,自然災害,東日本大震災,原発事故と放射能汚染など)に翻弄される時代に私たちは生きている。いずれの危機も,自然と社会の巨大な複合的現象として立ち現れ,しかも今日のグローバル社会では,危機も狭い地域にとどまることなく,地球規模で拡散していくものとなっている。
こうした新しい事態を「非知」(ベック)と呼び,現代はそれが拡大した「リスク社会」と呼ぶことができる。「リスク社会」を考えるためには,多様なコミュニケーションに根ざした熟議と新たな公共圏の構築が不可欠であり,安易な合意形成の再考を迫る。「個人化」「孤立化」傾向にある現代の子どもたちに対しては,従来の社会科教育や学習指導要領の枠組みを超えた学力や資質が求められるのである。しかも「リスク社会」には,向き合う側の情報に対する批判的なスキルの育成,自己の意見を発信していく能力も今以上に求められることになる。
今回,私たちは,「リスク社会」と向き合うための理論と実践を検討するために,4人の異なる立場から,福島で起きている問題を中心に,具体的な問題提起をいただく計画である。また指定討論者には「リスク社会」論の基盤となる理論社会学と現代青年論の立場からコメントしていただく予定である。
- 報告者1:環境教育から今日の実践課題を探る 三石初雄(東京学芸大学)
- 報告者2:リスク社会のなかの現代若者像 中妻雅彦(愛知教育大学)
- 報告者3:放射能に向き合う農業者の挑戦 菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
- 報告者:教育実践からリスク社会に迫る 小田賢二(福島県立田村高等学校)
- 指定討論者 浅野智彦(東京学芸大学)
- 司会 木村博一(広島大学) 坂井俊樹(東京学芸大学)
8.参加費等
(1) 大会参加費
一般会員:3000 円(事前登録),3500 円(当日登録)
学生・院生会員:2500 円(事前登録),3000 円(当日登録)
非会員:3500 円(事前登録・当日登録とも)
(2) 懇親会
会員・非会員によらず事前申込 4000 円,当日申込 5000 円
9.会場へのアクセス
JR武蔵小金井駅北口からの場合
【京王バス】〔5番バス停〕「小平団地行」に乗車約 10 分,「学芸大正門」下車。
〔6番バス停〕「中大循環」に乗車約 10 分,「学芸大東門」下車。
【徒歩】約 20 分
JR 国分寺駅北口からの場合
【徒歩】約 20 分
【タクシー】JR 武蔵小金井駅北口・国分寺駅北口から,ともに基本料金。なお大学構内には
駐車場はありませんので,自動車での来校はご遠慮ください。
10.お問い合わせ
〈事前参加登録〉・〈参加費・弁当・懇親会費の振込〉
(株)勁草書房コミュニケーション事業部
『日本社会科教育学会第 62 回全国研究大会(東京大会)』担当デスク
メールアドレス sanka-62ndjass【あっとまーく】keiso-comm.com
Fax:03-3814-6904
〈その他の事項について〉
日本社会科教育学会第 62 回全国研究大会(東京大会)事務局
〒184-0015 東京都小金井市貫井北町 4-1-1
東京学芸大学人文社会科学系 社会科教育学研究室
e-mailjass62nd【あっとまーく】u-gakugei.ac.jp (問い合わせはメールでお願いします)
なお大会に関する最新情報は,学会ホームページにて随時お知らせします。